フィリピン産マンゴー

小ぶりながら世界を代表するマンゴー
マンゴー・プディングなどのスィーツ原料にも引っ張りだこ

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ベーターカロテン豊富な黄色い、小ぶりな(平均230グラム)マンゴーです。甘さと酸味のバランスが絶妙で、口当たりも極めてなめらか、派手さはありませんが世界中のマンゴーと比べてもトップクラスに位置するマンゴーです。このマンゴーは15世紀にインドネシアを経由してミンダナオ島のザンボンガに上陸したのが始まりだと言われ、その後北上してビサヤス地方ギマラス産が甘い、おいしいと有名になり、さらに北上してルソン島全土に広がりました。今やルソン島西部のサンバレスを中心とする一帯が名産地となっています。しかし、ルソン島はモンスーンの通り道となっているため、日本が梅雨時を迎える頃は収穫を終え、生産は他の島々に委ねることになります。言葉を変えると、フィリピンは通年マンゴーが採れる珍しい群島国家なのです。
当社は1987年にマニラにVHT処理出荷工場を建て、2006年にはミンダナオ島にも同様の工場を建設し、通年カラバオ・マンゴーを輸出しています。マンゴー・プディングをはじめ、スィーツには、もっぱらカラバオ・マンゴーの生果実が使われていますし、大手ファミリー・レストランのメデザート・メニューとしてもすっかり定着しています。

美容と健康にビタミン豊富なカラバオマンゴー

マンゴーは豊富なビタミンを含み、美容・健康には最適な果物です。特に完熟したマンゴーは飛びぬけて豊富なビタミンA(β・カロテン)を含み、小さめのマンゴー1個でも、1日に必要な摂取基準量を十分補うことが出来るほどです。また、ビタミンCや葉酸、食物繊維も豊富に含みます。マンゴーは女性、妊婦の方におすすめの果物です。

ビタミンA(βカロチン)
ビタミンC
カラバオマンゴーに含まれる栄養価

POINT

ビタミンA 風邪の予防(免疫力強化)などに効果的。その他に、視力回復や疲れ目予防に効果的です。
ビタミンC 美容効果(コラーゲン生成やシミ・ソバカスに効果的)、風邪の予防(免疫力強化)などに効果的です。
葉酸 神経細胞の代謝、毛髪、貧血に効果的。妊婦初期の方は特に葉酸を必要としますので、マンゴーはお勧めの果物です。

食べごろと食べ方・保存方法

COLOR

フィリピン産カラバオマンゴーは、滑らかな舌触りと甘さの中に、爽やかな酸味があるのが特徴のマンゴーです。熟すにつれて果皮の色が緑から黄金色に変わり、果肉に柔らかさとほのかな香りが出たら食べ頃です。青いうちは酸味が強く、熟すにつれて酸味が抜け甘さが増します。甘みと酸味のバランスを楽しみながらお召し上がりください。

食べごろ
  • イエローになったものは早めにお召し上がりいただくか、冷蔵保管をお願いいたします。
  • 熟すと黒い斑点が出ることもありますが、バナナの黒点と同じですので、安心してお召し上がりいただけます。
  • 生ものですので、熟度は固体・季節により多少異なります。
 

POINT

南国で育ったマンゴーにとって最適な温度は22~25℃です。室温でも十分完熟させることが出来ますが、特に寒い冬場は暖かいお部屋での保管が、より美味しい追熟方法となります。

 

COOK

簡単な食べ方

マンゴーの真ん中には楕円形の平たい大きな種が入っています。種を避け、魚を3枚におろすようにナイフを入れ、スプーンでお召し上がりください。

簡単な食べ方

POINT

種の周りは繊維が多いですが、一番美味しい部分です。そのまましゃぶりつくようにお召し上がりください。

飾り切り

半分に切り分けたマンゴーに、皮を切らないようナイフでさいの目に切れ目を入れます。皮の方から果肉を押し上げるようにすると、写真のようにきれいな飾り切りが出来ます。

飾り切りの手順
 
フィリピンマンゴーの旬

フィリピンマンゴーは世界中のマンゴーの中でも珍しく、年間を通し輸入されている品種です。フィリピンは7,100以上の島から成る群島国家であり、それぞれの気候の違いを活かし、春から徐々に南下するように産地を変えながら年間を通じて収穫が可能です。 中でも旬といえるのは、生産量が伸びる3月~5月。この時期のメイン産地ルソン島では、昼夜30~40℃の高温が続きます。熱帯で育ったマンゴーは実がふっくらとし、糖度も高く実ります。3~5月は他国のマンゴーも多く日本へ輸入されますが、味・価格・生産量において、フィリピン産は力のある商品です。

カラバオとは

カラバオとは

カラバオとはフィリピン語で水牛のことです。
ある外国の商人が、マンゴーの木を指差し、「あれは何だ」と農夫に尋ねました。農夫は木につながれている水牛のことと思い、「カラバオ」と答えたのです。そしてこの名前がたちまち市場で広まったのです。
 当時はカラバオを木につないで幹を揺すり開花を促したといいます。マンゴーは何らかの刺激を受け、危機感を感じないと子孫を残すための花(後の果実)を咲かせないのです。
黒く大きい体躯や闘牛に負けない角を持っているカラバオと小ぶりなマンゴーのイメージとは合いませんが、一説にこのようなエピソードがあるのです。

“世界を代表するマンゴー”の本当の魅力

ところで、カラバオ・マンゴーが“the sweetest fruit in the world”として1955年にギネス・ブックに登録されたことはご存知ですか。多くのフルーツや世界中のマンゴーが出回る中で、その潜在的な糖度は驚くほどで、あの宮崎と同じアーウィン種をもしのいだことになります。
しかしカラバオ・マンゴーは甘さだけが売りではありません。食味で言えば、その糖度・酸味・滑らかな舌触りのバランスが絶妙で、本当のマンゴー好きならこのカラバオ・マンゴーをNO,1に上げることでしょう。

以下 フィリピンマンゴーのNO.1たる所以です。

1.甘さ
the sweetest fruit in the world として1955年にギネス・ブックに登録されるほど。
2.舌触り
多くのマンゴーが果肉内に入り込んだ繊維に苦慮する中で、カラバオの繊維は種の周囲だけ。果肉の滑らかさ、舌触りは天下一品である。
3.香り
マンゴー独特の神々しい香り(ambrosial scent)は、インドのアルフォンソやオーストラリアのケンジントン種に肩を並べる。
4.爽やかな酸味
程よいタルト・フレーバー(酸味)が最近にわかに脚光を浴びてきた。プディングを皮切りに各種のケーキ、タルト生地、サラダなどに、もっぱらカラバオ・マンゴーが指名されるようになってきた。しかも、ピューレーや冷凍品、あるいは古くなったマンゴーでなく、航空便による新鮮な1級品が好んで使われている。
5.価格
日本とフィリピンの距離が近いために日本におけるカラバオ・マンゴーの値段は非常に安いと言える。アメリカは隣のメキシコから安いマンゴーが大量に入ってくるが、おいしいが高価なカラバオ・マンゴーは高嶺の花である。替わりに、カラバオのドライ・マンゴーの輸入量は凄い。前述のタルト・フレーバーのため、乾燥させても良いフレーバーが残るのである。近隣の香港、シンガポールは古くからの得意客であり、他国のマンゴーには興味を示さない。
6.恵まれた風土
フィリピンは7,100以上の島から成る群島国家である。気候が微妙に違うため、カラバオ・マンゴーは島を変えながら年間を通じて収穫出来る。これも他国のマンゴーには類を見ない。年間収穫量140万トンのうち、年の前半にルソン島で半分近くが生産され、次第に南の他の島々で収穫されるようになる。有名なセブ島は、生産量は全体の2%に過ぎないが、ドライ・マンゴーの最大生産基地である。

Not so big in size but very excellent mango

Also popular as a material for various confectionaries

Carabao mango is classified as smaller mango (average 230 gram), but very excellent yellow mango full of beta carotene. Melting touch of mouth together with delicate sweet and sour combination have been pushing up the carabao to the top class of mango in the world.
This variety landed Zambonga of Mindanao Island in 15th century via Indonesia and expanded into Bisayas. Above all, ones grown in Gimalas obtained a very high reputation and many people started to grow in Luson. Now the middle west coast of Luzon such as Zambales has become most famous production area in the Philippines. However Luzon is attacked by Monsoon trade wind in June and production comes to an end. Alternatively other islands begin to produce. Philippines is a unique archipelago country consisting of about 7200 islands and mango is produced all year round somewhere in the country.
We set up a VHT packing plant in Metro Manila in 1987 and constructed another one in Davao in 2006 and have been exporting Carabao mango to Japan through the year. This mango has established the No. 1 position as a material for confectionary such as mango pudding and also has become an inevitable desert menu of the major family restaurant chains.