タイ産マンゴスチン

フルーツの女王

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ビクトリア女王がいつも食べられないのが残念と言ったことから女王の名が付いたとのことですが、厚い皮に囲まれて申し訳ばかりの小さな白雪のような果実が隠れているのですから、誰でも有難く頂くことになります。
果実はジューシーで甘い中にもほんわりとした酸味が類稀なおいしさを醸し出しています。 マンゴスチンの木はツバキ目に属し、本当に赤いツバキのような花を咲かせます。花びらが散る頃には、豆粒くらいの実が顔を出し、130日後、果皮が緑色からピンクに色づいたら収穫です。紫色に変わったら食べごろで、その後黒くなっていきます。黒くても、皮が軟らかいうちはおいしく食べられますが、ナイフも通らないくらい固くなったらお手上げです。皮は打撲を受けても硬化します。マンゴスチンは花粉が作られないため、単為生殖により繁殖します。従って世界中のマンゴスチンは同一品種(遺伝的にはクローン)と言われます。しかし、地域変異は起こっており、タイに育つマンゴスチンが最高で生産量も最大です。
当社は2003年からこの気難しい女王様との取り組みを始め、毎年日本へお届けしています。

栄養成分

可食部100gあたり栄養分

品名 マンゴー
(未熟果)
マンゴー
(追熟途上)
マンゴー
(完熟)
マンゴスチン ポメロ
エネルギー Kcal 60 69 62 76 39
水分 g 82.9 81.1 82.6 79.2 88.9
タンパク質 0.6 0.4 0.6 0.5 0.7
脂質 0.4 0.6 0.3 0 0.3
炭水化物 15.3 17.5 15.9 18.4 9.5
粗繊維 0.4 0.2 0.5 0.3 0.4
食物繊維 - - - 1.7 -
- - - 0.2 -
カルシウム mg 10 10 10 11 27
りん 15 15 15 17 22
0.2 0.3 0.3 0.9 0.5
ビタミンA IU 183 392 3133 - 50
チアミン mg 0.06 0.06 0.06 0.09 0.05
リポフラビン 0.05 0.05 0.05 0.06 0.02
ナイアシン 0.6 0.6 0.6 0.1 0.3
ビタミンC 62 48 36 0 53

食べごろと食べ方・保存方法

フルーツのクイーン・マンゴスチンをおいしく食べる唯一にして最大のポイントは、ずばり「早く食べること」です。普通のくだものは時間が経過するにつれて果皮および果肉が柔らかくなりおいしくなりますが、マンゴスチンは逆に果皮が硬くなり、最終的には石のようにコチコチになってしまいます。人間の世界と同様、フルーツの女王も気難しいのでしょう。食べごろで日本に到着し、店頭に並びますので、ご購入後は冷蔵庫に保管し、出来るだけ早くお召し上がりください

タイ産マンゴスチンとは  

タイマンゴスチン日本への旅

品種

マンゴスチンは一つの品種しか有りませんが、生産国によって食味が微妙に違います。フィリピン産は酸味が強いのですが、タイ産は甘みが強く、適度な酸味と調和して爽やかな風味を醸成します。東南アジア原産のマンゴスチンはタイをはじめ、フィリピン、インドネシア、マレーシアなどでも栽培されていますが、タイはその気候等の栽培条件から世界一のマンゴスチン生産・輸出国となっています。
ケンジントンプライド種
キーツ種
 

産地

マンゴスチンの主産地はタイ東部チャンタブリです。収穫シーズンの4月に同地を訪れると、マンゴスチンがドリアンやランブータンと共に所狭しと並べられ、市場を賑あわせています。タイ東部からの収穫が終わると、南部のチュンポーン、ナコンシータマラート周辺へと産地リレーしてゆきます。
ケンジントン種
マチルバ種
 

栽培

マンゴスチンは多湿を好む植物であるため、プランテーションではスプリンクラーによる灌漑を行います。一方で水はけの良し悪しが品質を左右するため、山間部の斜面に農園を開き、栽培している農家も多く有ります。マンゴスチンは厚い皮に覆われているため、農薬の使用はマンゴーなどほかの作物と比較すると非常に限られています。
ケンジントン種
マチルバ種
マチルバ種
 

日本への出荷

生鮮マンゴスチンは2003年4月にタイからの輸出が解禁され、日本でもフレッシュな風味を楽しむことが出来るようになりました。当社ではバンコックからハイウェーで一時間半の場所にあるチョンブリ郊外に蒸熱処理・パッキング工場を建設し、解禁当初からマンゴスチンに取り組んでまいりました。マンゴスチンはその取扱いの難しさから、ハンドリングには高い技術が必要です。当社ではノウハウを蓄積し、最も安定した品質で出荷する体制をとっています。マンゴスチンは大変おいしいフルーツです。その高価な値段がネックとなっていましたが、近年では船便による輸入が徐々に増え、タイの人々が食べているのと同じく、手軽に2個、3個と食べられるフルーツとなりました。
オースト農園航空
ケアンズ市街
 

The Queen of Fruits

The Queen Elizabeth who conquered the Seven Seas of the world sometimes missed mangosteen saying that "why we cannot enjoy it all year round?". The title of "Queen of Fruits" for mangosteen said to be derived from this episode. Regardless of the name of origin, people become thankful when they cut open and find snow white small fruit covered by thick skin. Actually mysterious flavor and sweet with slight souness of this juicy fruit are irresistible to take one more.
Mangosteen tree belongs to the camellia order in biological classification and red camellia like flower blooms in summer. After the flower falls, a tiny bean size fruit appears. In about 130 days fruit grows to 5-7 cm in diameter and it's the time of harvest when the skin color turns from green to pink. Best timing to eat is when the skin color has changed to purple but even it turned to black you could enjoy as long as the skin stays soft. If it became impossible to cut with nife, it would be a sign of too old (dried) or something wrong inside (it hardens by mechanicl damage also).
Mangosteen is propagate through apogamia without creating pollen. Therefore all the mangosteen is the same variety like clone. However it like Thailand climate most and grows the best fruit in the world. We have been handling this touch Queen fruit since 2003.